個人間融資掲示板でお金を借りる?絶対やめて!

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個人間融資掲示板でお金を借りる?絶対やめて!

WEB上の個人間融資掲示板を利用してお金を借りるのは、とても危険なので絶対にやめてほしいです。

ここでは個人間融資掲示板とはどのようなものなのか、その仕組みや掲示板への書き込み例、メリット・デメリット、個人間融資掲示板を利用する人の特徴、危険性、違法性などについて徹底解説していきます。

また、すでに個人間融資掲示板によってトラブルが発生している場合の対処法や、個人間融資を利用しない安全な借入方法、公的融資、債務整理の方法などについても解説していくので、切羽詰まって個人間融資に手を伸ばしそうな方は参考にしてくださいね。

 

個人間融資掲示板とは?

個人間でお金の貸し借りを行うことを「個人間融資」と言います。

この「個人間融資」を行うために、面識のない個人同士が知り合う場所がSNSやWEB上にある「個人間融資掲示板」です。

WEBで「個人間融資掲示板」と検索すると、様々な個人間融資掲示板のサイトが出てきます。

そのような掲示板を通じて、「お金を貸してサポートしたい個人」と「お金を借りたい個人」が出会い、融資のやり取りを行うのです。また、最近はXやLINEなどを通じて個人間融資を行うケースも増えてきています。

過去に返済の延滞や、任意整理、自己破産など債務整理を行った方々、つまりブラックリストになって、普通の消費者金融や銀行などでお金を借りることができない方が「個人間融資掲示板」を利用するケースが多いです。

個人間融資掲示板でどうやってお金を借りるの?その仕組みは?

個人間融資掲示板を利用する借入方法は、消費者金融や銀行に比べると、とても単純です。

友人とメールのやり取りをするのと同じような感覚で、簡単にお金を借りることができてしまいます。

個人間融資掲示板サイトへの登録や入会金なども不要で、匿名で書き込みができることもあり、いつでもどこでも誰でも気軽に利用できてしまうのです。

<個人間融資 利用~融資までの流れ>
①お金を借りたい人が「個人間融資掲示板」に、匿名で書き込みをして融資してくれる人を募集する(メールアドレスを載せる)
②「個人間融資掲示板」を見た人が応募する(メールアドレスにメールする)
③メール・電話などを通じて、個人的に連絡を取り合う
④融資金額、金利、返済日、返済方法、返済回数などの取り決めを行う
⑤お金の貸し借りの方法を決める(振込、直接対面など)
⑥取り決めた方法で貸し借りをする

実際に個人間融資掲示板に掲載されている書き込みの内容の例を見てみましょう。

<お金を借りたい人が、掲示板に書き込む内容>
・タイトル
・詳細
・名前(匿名)
・メール、LINE
・年齢
・性別
・都道府県
・職業
・融資希望額
・月収
・現在の借金総額
・身分証明書
・債務整理歴
など

※書き込み内容はサイトごとに異なります。

<お金を借りたい人の書き込み例1>
タイトル:6万円お願いいたします
詳細:6万円お願いいたします。毎月11,000円ずつ支払います。
名前:猫
年齢:40歳
性別:女
住所:宮城県
融資希望額:6万円
月収:25万円以下
現在の借金総額:10万円以下
債務整理歴:なし
<お金を借りたい人の書き込み例2>
タイトル:今から5万円
詳細:支払いが間に合わなくて今から5万円お借りしたいです。2か月に分けて返済します。
名前:佐藤
年齢:26歳
性別:男
住所:東京都
融資希望額:5万円
月収:30万円以下
現在の借金総額:90万円以下
債務整理歴:なし
<お金を借りたい人の書き込み例3>
タイトル:お願いします
詳細:個人間で融資していただける方、援助お願いします。
名前:RUNA
年齢:27歳
性別:女
住所:長野県
融資希望額:5万円~10万円
月収:20万円
現在の借金総額:20万円
債務整理歴: なし

このような書き込みを見て融資したいと思った人は、その人に個別でメールを送信するのです。そこから個人間でやり取りが行われ、融資に関する取り決めをします。

契約に関する取り決めは全て個人間で行われるため、違法な高金利を請求されたり、厳しい条件を付けられたりすることもあるでしょう。

その金利や条件を呑むことができれば、融資成立となり、振込や直接対面等の方法で融資が行われます。

<個人間融資のメリット>
・サイトへの登録不要
・サイト利用料、入会金も不要
・匿名ですぐに書き込みができる
・銀行や消費者金融のような審査がない
・契約に関する面倒な手続きも省ける

<個人間融資のデメリット>
・トラブルに巻き込まれる危険性がある
・融資先は個人を装った闇金の可能性もある

個人間融資掲示板の利用方法・ルール

個人間融資掲示板のサイトはいくつかありますが、それぞれルールを設けて違法行為を禁止しています。ルールを守らないと、2度と個人間融資掲示板を利用できなくなることがあるため、必ず守らなければなりません。

ルールの内容はそれぞれの掲示板ごとに異なりますが、たいていは以下のような定めがあります。

<ルール例>
・「貸します」「融資します」などの貸主からの投稿は禁止
・捨てメアドの利用は禁止
・連日同じ内容の書き込みは禁止
・年齢や性別を変更して、何度も同じ投稿をすることは禁止
・電話番号、口座番号の掲載は禁止
・援助交際、副業斡旋を求める投稿は禁止
・融資以外の投稿は禁止(「お金ください」「ひとときOK」「口座売ります」など)
など

個人間融資掲示板には、「貸したい人」と「借りたい人」がそれぞれメッセージを送り合うというイメージがあるかもしれませんが、実際はお金を借りたい人からのメッセージのみが掲載されています。

貸金業登録をしていない個人からの「融資します」「お金貸します」という書き込みは、違法となる可能性が高いからです。

SNSやWEB上で融資の宣伝を行うためには、各都道府県知事から承認を得て貸金業の登録を行わなければなりません。

このような登録を行わずに、個人が勝手に「融資します」と宣伝する行為は、違法行為となってしまうのです。

貸金業法でも以下の様に禁止されています。

(無登録営業等の禁止)
第十一条 第三条第一項の登録を受けない者は、貸金業を営んではならない。
2 第三条第一項の登録を受けない者は、次に掲げる行為をしてはならない。
一 貸金業を営む旨の表示又は広告をすること。
二 貸金業を営む目的をもつて、貸付けの契約の締結について勧誘をすること。

貸金業法より引用

サイト利用上のその他のルールも、1歩間違えると違法行為となる危険性のあることばかりです。

このように違法行為を禁止するルールが設けられていると、安心して利用できる融資サイトのように感じる方も多いかもしれませんね。

しかし個人間融資掲示板が危険なのは掲示板を利用することそのものではありません。この掲示板を通じて知り合った人と個別にやり取りした場合になるのです。

メールアドレスなどを交換し、個別にやり取りをする段階に入ると、掲示板サイトは一切無関係となり、そのやり取りを規制するルールもシステムも存在しなくなってしまいます。

個人間融資掲示板を利用する上でのルールを違反しても、違法行為をしたとしても、もう誰にも止めることはできません。その為、個別にやり取りする中でトラブルに巻き込まれるケースが多いのです。

なぜ「個人間融資」を利用するの?「個人間融資掲示板」を利用する人の特徴とは?

「個人間融資」はトラブルに巻き込まれる危険性を秘めた、リスクの高い借入方法になります。その上でもやはり「個人間融資」を選択するという方は、以下のような借入方法を利用できない方がほとんどでしょう。

・銀行ローン(カードローン、フリーローン、目的別ローン)
・消費者金融のカードローン
・信販系カードローン
・クレジットカードのキャッシング

上記の借入方法は、いずれも信頼できる金融機関によるもので、きちんと申込みを行い、審査に通過することができればお金を借りることができますし、安全な借入方法と言えます。

このような安全な借入方法が複数存在する中で、リスクの高い「個人間融資」を利用する人というのは、上記のようなローンの審査に通過できない方と言えるでしょう。

つまり、以下の様に、普通の審査に通りにくい状況にいる方です。

・過去に金融事故を起こした人
・無職の人
・専業主婦
・未成年
など

さらに、家族や友人、親戚などからもお金を借りることができず、切羽詰まっている状態であることが予想されます。

「個人間融資掲示板」を利用する人の特徴

「個人間融資掲示板」を利用する方で、特に多いのは、過去や現在に以下のようなことがあり、消費者金融や銀行からお金を借りられない人です。

・過去に延滞をしてしまった
・過去に債務整理をしてしまった
・現時点で延滞中である
・様々な理由から消費者金融や銀行の審査に落ちてしまった

上記のような方は、信用情報機関に良くない情報(延滞、債務整理など)が登録されている状態です(ブラックリスト)。

このような状態になってしまうと、信用情報から事故登録が消えない限り、正規の貸金業者からお金を借りるのが難しくなってしまいます。

信用情報から事故登録が一生消えないわけではありませんが、登録内容や情報機関によっては、その登録情報が消えるまで5年~10年程度かかるでしょう。

その間、どこからもお金を借りられない状態となるのですが、どうしてもお金が必要になるときもありますね。

親や兄弟、親戚や友人等からも借りられない場合、最終手段としてリスクが高いとわかっていても、「個人間融資」を頼りたくなってしまうのではないでしょうか。

また、以下の様に収入がない、もしくは収入が不安定という方も、通常のカードローン審査に通りにくいと言われています。

・無職の人
・専業主婦
・学生

審査に通ることができなかったけれど、どうしてもお金を作らなければならない場合、やはり手軽に利用できる個人間融資掲示板に手を伸ばしてしまうのかもしれません。

個人間融資掲示板が危険だと言われる理由

個人間融資掲示板を利用すると、「お金を貸してくれる優しい人に巡り会える」「助けてもらえる」と思うかもしれませんが、実際は助けてもらえる可能性の方が低いと言えます。

個人間融資掲示板は、登録や利用料不要で、しかも匿名で書き込める便利な場所です。

借りる側としてはありがたい仕組みですが、この便利な仕組みにより、詐欺師や個人を装った闇金なども簡単に入り込める状態になっているのです。

また掲示板で知り合った後、メール等で個別にやり取りすることで、違法行為が行われたとしてもそれを取り締まってくれる人がいません。

そのため、誰も気づかない場所で犯罪に巻き込まれていく危険性もあるのです。

個人間融資掲示板で起こりやすいトラブルや、個人間融資が危険だと言われている理由などを詳しく見ていきましょう。

「先振込み」の詐欺被害に遭う

融資の交渉をする際に、「融資前に手数料や保証料を振り込んで欲しい」「振込み確認のため、先に指定した口座にお金を振り込んで欲しい」などと依頼してくるケースがあります。

これは全て詐欺の手口です。

信用して融資を受ける前に振込みをしたところ、音信不通となり、融資してもらうどころか振り込んだお金も戻ってこなかったという事例がいくつもあるのです。

個人間融資掲示板サイトでは個人情報の登録は行わないため、メールアドレス以外、融資相手の情報を知る方法はありません。当然振り込んだお金を取り返すのは難しいと言えるでしょう。

実際、国民生活センターには、以下のようなトラブルに巻き込まれた方からの相談が寄せられています。

【事例2】
 SNSで「個人で融資します」という書き込みを見て相手に連絡を取り、60万円の融資を申し込んだ。すると、相手から「まず2万円を銀行口座に振り込むので、そのままこちらへ振り込んで返してほしい。そこで審査をする」と言われ、銀行口座などの個人情報を伝えてしまった。しかし、心配になりやめたいと伝えたら、「すでに1万円を振り込んだので、1週間後に3万円を返すように」と言われた。まだ、振り込まれているかどうかの確認はできていないがどうしたらよいか。

【事例3】
携帯電話料金の滞納などでお金を借りられるところがなく、SNS で融資をしてくれる人を募った。融資するという人が現れたので、SNS でやり取りをして 100 万円を借りることにした。保証金として 20 万円の融資に対して1万円が必要と言われ、5万円を支払ったが、その後、相手と連絡がつかなくなった。だまされたのか

独立行政法人国民生活センター「SNSなどを通じた「個人間融資」で見知らぬ相手から借入をするのはやめましょう!」より引用

融資の交渉をする際に、「保証料を支払え」「先に振り込め」などと言ってくる相手の言葉は、絶対に信用しない様にしましょう。

貸主が闇金の場合もある

個人間融資掲示板で「融資します」と連絡してくる方の中に、個人を装った悪質な闇金も存在しています。

登録や利用料不要で、お金に困った人と出会える個人間融資掲示板は、闇金にとってうってつけの場所なのです。

もし闇金だと気づかずにお金を借りてしまうと、違法な高金利を請求されたり、返済ができないと執拗な取り立てや嫌がらせをされたり、暴力などで脅されたりします。

家族や職場へも連絡してくるため、精神的にも追い込まれ社会生活も困難になっていく危険性があるでしょう。

また闇金は融資希望額以上の金額を勝手に振り込んでくることもあります。いわゆる「押し貸し」です。そして融資したことを理由に高額利息を請求してくるのです。

闇金と一度接触してしまい、個人情報を伝えてしまうと、闇金からまた別の闇金に個人情報を売られ、他の闇金からも連絡が来るという状態にも陥る危険性があります。

メールでやり取りしている段階では、個人なのか闇金なのか判断することはできないので、闇金と繋がることを避けるためには、個人間融資掲示板を利用しないことが1番です。

名簿屋に個人情報を売られる

個人間融資掲示板では、個人情報を欲しがっている「名簿屋(名簿業者)」も多数存在しています。

「名簿屋(名簿業者)」とは、個人の氏名、性別、生年月日、住所、電話番号、メールアドレス等の情報を集めている業者です。

名簿屋が個人間融資掲示板で抜き取った個人情報は、闇金が欲しがる情報になるため、闇金に高値で販売し利益を得ているのです。

闇金は購入した情報をもとに、お金に困った個人に連絡をして、お金を搾取しようとしてきます。

もしくは個人情報を利用して銀行の口座を作るなど、犯罪に利用される場合もあります。

融資すると言って近づいてきて、個人情報を聞き取った後音信不通になった場合、名簿屋の危険性が高いです。

犯罪に巻き込まれる

個人間融資掲示板では、お金に困った個人を狙った犯罪グループも潜んでいます。お金に困った人に対し「闇バイト」や「違法な犯罪行為」の勧誘をするためです。

「今すぐお金が欲しい」「どこも貸してくれない」という切羽詰まった状況で個人間融資掲示板にたどり着ついた方であれば、闇バイトでもお金がもらえるならと、手を出してしまうかもしれませんね。

もしくはそれが犯罪行為であるとは気づかずに、お金欲しさで言われた通りに行動した結果、犯罪に巻き込まれていたというケースもあります。

<犯罪行為の例>
・銀行口座の譲渡
・通話可能な状態の携帯電話の譲渡
・闇バイト
など

切羽詰まっている方は、お金欲しさに、目的もわからないまま口座や携帯電話を譲渡してしまうケースがありますが、これも立派な犯罪行為です。

譲渡した銀行口座は、違法に入手したお金を正当なお金と見せかけるため、何度も移転させて出所を不明確にするために利用されることが多いです。

犯罪に口座が悪用されると、口座を譲渡した人も逮捕され、1年以下の懲役刑もしくは100万円以下の罰金刑が科されます。

第二十八条 他人になりすまして特定事業者(第二条第二項第一号から第十五号まで及び第三十七号に掲げる特定事業者に限る。以下この条において同じ。)との間における預貯金契約(別表第二条第二項第一号から第三十八号までに掲げる者の項の下欄に規定する預貯金契約をいう。以下この項において同じ。)に係る役務の提供を受けること又はこれを第三者にさせることを目的として、当該預貯金契約に係る預貯金通帳、預貯金の引出用のカード、預貯金の引出し又は振込みに必要な情報その他特定事業者との間における預貯金契約に係る役務の提供を受けるために必要なものとして政令で定めるもの(以下この条において「預貯金通帳等」という。)を譲り受け、その交付を受け、又はその提供を受けた者は、一年以下の懲役若しくは百万円以下の罰金に処し、又はこれを併科する。

「犯罪収益移転防止法第二十八条」より引用

携帯電話もまた、危険です。自分が契約した携帯電話を他人に渡す行為は携帯電話不正利用防止法に違反するからです。

さらに譲渡した携帯電話がオレオレ詐欺などの犯罪の為の連絡手段に利用されるのです。

闇バイトは「これは闇バイトですよ」という勧誘はしません。しかし「簡単な作業で日当10万円」「1日で10万円も稼げる楽なバイト」等、簡単な作業なのにあり得ない高額の報酬をちらつかせてきます。

このような勧誘のほとんどが闇バイトと思っていいでしょう。

いずれも危険な犯罪行為なので、加担することのないよう注意が必要です。

高金利の請求をされる

個人間融資掲示板では、闇金や名簿屋などの業者だけではなく、本当にお金を貸してくれる個人も存在しています。

しかし、優しい親切な方ばかりではありません。

個人が融資をするということは、利息による儲けを得るためです。その為、闇金並みの違法な高金利を請求してくる方もたくさんいるのです。

消費者金融などの貸金業者は、利息制限法に基づき、上限金利は年15%~20%の範囲内での融資となります。

ところが個人で融資をする方は、それをはるかに超える年300%もの高金利を請求してくることもあるのです。

切羽詰まった状態で、他からはもう借りられないという場合、高金利でも借りてしまう方もいるようですが、300%もの高金利だと、その後の返済は極めて困難になっていきます。

実際、国民生活センターには、以下のようなトラブルに巻き込まれた方からの相談が寄せられています。

【事例1】
 生活費が不足し、他からの借入れができなかったため、個人間融資の掲示板サイトにお金を貸してほしいと書き込み、返事をしてきた人と直接会って計15万円を借りた。これまでに50万円以上返済したが、さらに400万円を支払うよう連絡がきた。相手は自分の住所を知っている。どうしたらよいか。

独立行政法人 国民生活センター「SNSなどを通じた「個人間融資」で見知らぬ相手から借入をするのはやめましょう!」より引用

15万円借りただけで、50万円以上の返済が必要だなんて、あり得ない話ですね。さらに400万円の返済をすることになるなら、個人間融資掲示板を利用せずにアルバイトなどで15万円を工面するほうがよほど簡単でしょう。

個人間融資掲示板でお金を借りる場合の利息

個人間融資の利息は、本来は利息制限法や出資法を元に定める必要があります。利息制限法や出資法の上限金利を見てみましょう。

<利息制限法の上限金利>

借入金額 上限金利
10万円未満 20.0%
10万円以上~100万円未満 18.0%
100万円以上 15.0%

 
 

<出資法の上限金利>

改正前の金利 改正後の金利
29.2% 20%

※出資法も法改正が行われ、上限金利が20%に引き下げられました。

消費者金融などの正規の貸金業者では、これらの法律を守らないと違法となってしまうため、20%を超える金利になることはありません。

しかし個人間融資の場合は違います。

利息制限法や出資法を知らずに融資している方も多く、法外の利息を請求してくる場合があるのです。また、借りる側も知識がないと、法外の利息であるにもかかわらず支払ってしまうケースが多いです。

さらに利息に関する取り決めは、個別にメールや電話などで行われるため、違法な高金利を誰かに取り締まってもらうこともできないのです。

厳しい取り立てに悩まされる

闇金ではない個人だからといって、取り立てが優しいとは限りません。個人の貸主もお金が返ってこないと困るので、返済が滞ると闇金と変わらないような厳しい取り立てを行ってくるケースもあります。

もちろん、借りたお金は約束通り返済するのが大前提ですが、違法な高金利などをつけられた場合、ただでさえお金に困っている状態なので返済はかなり困難になっていきます。

お金を借りる際、住所・氏名・勤務先等の個人情報を提供しなければならないため、返済ができないと家族や職場に連絡をされたり、威圧的な取り立てが行われたりする可能性もあるのです。

「ひととき融資」被害に遭う

「ひととき融資」というのは、融資する見返りとして「性行為」を要求してくる「女性を狙った悪質な融資方法」です。

もしこのような「ひととき融資」に応じてしまうと、裸の写真や性行為の動画を撮影するなどして、それを脅しにお金を要求してくることもあります。

誰にも見られたくない画像を、ネット上や家族、友人などにばらまかれるかもしれないと考えると恐ろしいですね。

どんなにお金に困っていても、このような要求には応じない様にしましょう。

また、融資の手続きをするために、人の少ない場所やホテルなどで会いたいと要求してくる場合も危険です。「ひととき融資」のつもりではなくても、性被害にあう危険性があります。

個人間融資は違法なの?

個人間融資は違法ではないものの、きわめて違法に近いグレーゾーンの融資となります。

金融庁の公式サイトでも、個人間融資は貸金業法の規定に抵触する場合があると警告しています。

・ 個人であっても、反復継続する意思をもって金銭の貸付けを行うことは、貸金業に該当します。

・ 不特定多数が閲覧可能なSNS等で「お金を貸します」、「融資します」などと書き込んで、契約の締結を勧めることは、貸金業法の規定に抵触する場合があります。

・ 個人を装ったヤミ金融業者により違法な高金利での貸付けが行われるほか、更なる犯罪被害やトラブルに巻き込まれる危険性があります。

金融庁「SNS等を利用した「個人間融資」にご注意ください!」より引用

個人間融資掲示板そのものは法律上合法と言えます。手数料無料で誰でも気軽に利用できる掲示板だからです。

しかし掲示板を利用して、反復して金銭の貸付を行うと、「貸金業」とみなされます。

本来貸金業を営むためには財務局長か都道府県知事に申請して貸金業の登録を行わなければならないのです。

そのような貸金業登録を行わずに、貸金業とみなされる行為をすることは違法となります。

つまり個人間融資掲示板を利用した個人融資は、きわめて違法に近いグレーゾーンの融資方法と言えるのです。

また、何かトラブルが発生しても全て自己責任となります。掲示板のサイト側は一切責任を負わない為、何かあった場合の保証もありません。

個人間融資掲示板でトラブルに巻き込まれた場合の対処法

個人間融資掲示板でトラブルが発生した場合は、1人で何とかしようと考えるのではなく、以下のような相談窓口できちんと相談しましょう。

<個人間融資でトラブルになった時の相談窓口>

消費者ホットライン(消費生活センター等の消費生活相談窓口) <電話番号>
188(局番なし)

日本全国にある消費生活相談窓口で、一番近くにある窓口を案内してくれます。

国民生活センター 平日バックアップ相談 <電話番号>
03-3446-1623

<受付時間>
10時~12時、13時~16時
(土日祝日、年末年始を除く)

国民生活センター 休日相談 <受付時間>
10時~16時(土日祝日)
金融庁 金融サービス利用者相談室 <電話番号>
0570-016811
(IP電話:03-5251-6811)

<受付時間>
平日の10時~17時

警察 <電話番号>
#9110(各都道府県警察相談ダイヤル)
日本貸金業協会 貸金業相談・紛争解決センター <電話番号>
0570-051051
(IP電話:03-5739-3861)

 

安全な借入方法

日本には安全な借入方法がたくさんあります。

以下のような借入方法であれば、違法な高金利を請求されることもありませんし、万が一返済が滞っても闇金のような厳しい取り立てはないため、安心して利用できるでしょう。

犯罪に巻き込まれる危険性もないため、可能であればこのような借入方法を利用することをおすすめします。

<安全な借入方法>
大手消費者金融カードローン
銀行カードローン
クレジットカードのキャッシング

ただし、このような借入方法の審査に通らないから個人間融資にたどり着いたという方も多いでしょう。

クレジットカードのキャッシングであれば、すでにクレジットカードを持っている場合そのカードを使ってすぐに借りることができますが、大手消費者金融や銀行カードローンは審査を受ける必要がありますね。

延滞や債務整理の経験がある方は大手消費者金融や銀行の審査に通るのが難しいでしょう。

そんな場合は、中小の消費者金融を検討してみることをおすすめします。

中小の消費者金融は独自の審査基準を設けているため、大手や銀行などよりも審査に柔軟性があります。

延滞したことがある方や、債務整理中の方でも融資してくれる中小消費者金融はあるので、個人間融資を頼る前に、まずは中小の消費者金融へ申込みをしてみることをおすすめします。

延滞・債務整理中でも利用できる中小の消費者金融

以下のような中小の消費者金融では、延滞者や債務整理中の方でも審査を申し込むことが可能です。

表はスライドしてご覧いただけます
中小の消費者金融 限度額 上限金利 債務整理中・後間もない方の申込 延滞中・過去に延滞の経験ありの方の申込
ダイレクトワン 300万円 年18.0%
※短期延滞のみ
セントラル 300万円 年18.0%
※以下の条件を満たすと申込み可能
・働いていること
・毎月安定した収入があること
・年収の3分の1以内の借入であること
×
※延滞解消後は申込み可能。
いつも 500万円 年20.0% ×
※延滞解消後は申込み可能
エイワ 50万円 年19.9436%
フクホー 200万円 年20.0%
※電話で受付後、下記の質問に対する回答により、申込み可能か判断される。

・年齢
・職業
・勤続年数
・正社員かどうか
・勤務先の社員数
・住んでいる地域
・他社借入額

×
※延滞解消後は申込み可能
フタバ 50万円 年19.945%
※以下の条件を満たすと、申込み可能。
・働いていること
・申込時点で安定した収入があること

※以下の条件を満たすと、申込み可能。
・働いていること
・申込時点で安定した収入があること

 

誰に対しても必ず貸してくれるわけではありませんが、大手の様にデータだけ見て審査落ちと言うことはありません。

少しでも融資してくれる可能性があるなら、個人間融資を利用する前にこのような中小の消費者金融を頼ってみることをおすすめします。

また、中小の消費者金融以外でも以下のような借入方法もあるので、個人間融資掲示板を検討する前に試してみてください。

公的融資を利用する

もし中小の消費者金融の審査にも通過することができなければ、以下のような公的融資を検討してみるのもいいでしょう。

公的融資は実際に借りられるまで時間がかかるケースが多いですが、金利が安く返済負担が軽いため、安心して利用できます。

<公的融資>
・生活福祉資金貸付制度
・求職者支援制度
・母子父子寡婦福祉資金貸付制度
・生活保護

⇒国(公的機関)から借入!貸付制度まとめ【無利子or超低金利】

生活福祉資金貸付制度の利用方法

生活福祉資金貸付制度とは、以下の状況に当てはまる方を対象とした公的融資です。

<生活福祉資金貸付制度の貸付対象者>

低所得者世帯 市町村民税非課税程度で、他から借り受けることが困難な世帯
障害者世帯 身体障害者手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳の交付を受けた者の属する世帯
高齢者世帯 65歳以上の高齢者の属する世帯

 
この制度を利用したい場合は、住んでいる地域の社会福祉協議会に相談してみるといいでしょう。

厚生労働省 生活福祉資金貸付制度 公式サイト

<生活福祉資金貸付制度の貸付条件>

資金の種類 貸付限度額 据置期間 償還期間 貸付利子 保証人
総合支援資金 生活支援費 (2人以上)
月20万円以内
最終貸付から6月以内 据置期間経過後20年以内 保証人あり:無利子

保証人なし:年1.5%

原則必要

※なしでも可

(単身)
月15万円以内
住宅入居費 40万円以内 貸付日から6月以内
一時生活再建費 60万円以内
福祉資金 福祉費 580万円以内 貸付日から6月以内 据置期間経過後20年以内
緊急小口資金 10万円以内 貸付日から2月以内 据置期間経過後8月以内 無利子 不要
教育支援資金 教育支援費 月3.5万円~6.5万円 卒業後6月以内 据置期間経過後20年以内 無利子 不要
就学支度費 50万円以内
不動産担保型生活資金 不動産担保型生活資金 ・土地評価額の70%程度
・月30万円以内
契約終了後3月以内 据置期間終了時 年3%
または、長期プライムレートのいずれか低い利率
要保護世帯向け不動産担保型生活資金 ・土地評価額の70%程度
・生活扶助額の1.5倍以内
不要

厚生労働省:生活福祉資金貸付条件等一覧
 

求職者支援制度の利用方法

求職者支援制度とは、再就職・転職・スキルアップを目指す方が、月10万円の給付金を受け取りながら、無料の職業訓練を受ける制度です。

利用したい場合は、住所地を管轄するハローワークに申し込みをして求職者支援制度についての説明を受けてみましょう。

月10万円では生活が難しいかもしれませんが、職業訓練を受けた後、再就職することができれば、その後の生活資金を確保できるようになりますね。

<求職者支援制度について(職業訓練受講手当)>

対象者 ・雇用保険の適用がなかった離職者
・フリーランス、自営業を廃業した方
・雇用保険の受給が終了した方
・一定額以下の収入のパートで、正社員への転職を目指す方
給付金支給要件 ・収入が月8万円以下
・世帯全体収入が月30万円以下
・世帯全体の資産が300万円以下
・住んでいるところ以外に、土地や建物を所有していない
・訓練日全てに出席できる
・世帯の中に、給付金を受給して訓練を受けている者がいない
・過去3年以内に不正行為により、特定の給付金の支給を受けていない
・過去6年以内に、職業訓練受講給付金の支給を受けていない
通所手当 月上限42,500円
寄宿手当 月10,700円
担保・保証人 不要
訓練期間 2か月~6か月

求職者支援制度の案内より
求職者支援資金融資についてはこちら
 

母子父子寡婦福祉資金貸付金制度の利用方法

母子父子寡婦福祉資金貸付金制度とは、20歳未満の児童を扶養していて、配偶者のいない女性・男性・寡婦を対象とした融資制度です。

この制度を利用したい場合は、近くのハローワークに相談してみるといいでしょう。

生活保護の利用方法

生活保護とは、生活が困窮している方に対して、健康で文化的な最低限度の生活を保障し、自立した生活ができるように援助するための制度です。

生活を立て直すことも就職することも難しい場合は、個人間融資でお金を借りるのではなく、このような公的制度を利用して生活を立て直す準備をすることをおすすめします。

生活保護制度が気になる方は、地域を管轄する各自治体の福祉事務所や支庁に相談してみるといいでしょう。

生活保護制度

お金に困ったときは、債務整理も検討

借金が多く、返済も困難になっている状態の場合、個人間融資に頼りたくなるかもしれませんが、個人間融資掲示板を利用すると、トラブルに巻き込まれたりさらに利息が膨れ上がり返済が困難になったりする危険性の方が高いです。

ただし中小の消費者金融からもお金を借りることができず、切羽詰まっている場合は、実際にお金を受け取れるようになるまで時間がかかる公的融資では間に合わないこともありますね。

そんな時は、債務整理を検討するのも一つの手段です。

債務整理には以下のような方法があり、借金の状況に合わせて選ぶことができます。任意整理や個人再生だと、借金そのものはなくならないのですが、負担を軽減させることは可能ですし、自己破産よりもリスクが低くなります。

いずれの場合も、弁護士や司法書士など専門の方に相談してみましょう。

任意整理 貸金業者に交渉して、将来の利息をカットしてもらい、さらに長期の分割払いでの支払いとしてもらうこと
個人再生 借金を大幅に減額してもらう方法
自己破産 借金全額免除してもらう方法

 

いきなり弁護士や司法書士に相談すると言っても、どこに電話をかけていいか分からない場合も多いでしょう。

そんな時は「法テラス」の相談窓口で相談してみることをおすすめします。法テラスの相談窓口では借金や債務整理についての相談も受け付けています。

法テラスでは、一定条件を満たすと無料で法律に関する相談ができます。

無料相談窓口では法テラスと契約している弁護士や司法書士が相談に乗ってくれるので、法律に関するわからないこともきちんと教えてもらうことができますし、相談内容によっては依頼を引き受けてもらえる場合もあるので安心です。(必ず受任してくれるとは限りません)

法テラス無料法律相談

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